
ある日、子どもが元気なく帰ってきました。
学校で何があったのかをたずねても、「別に……」としか返ってきません。
翌朝、子どもは学校に行きたくないと言いました。
子どもは「あのね…」と何かを言おうとしていたのですが、ろくに話も聞かずに「それはずる休みだ!」と怒鳴ってしまいました。
子どもは黙って学校に行ったのですが、その日から何となく子どもとの間に溝ができてしまったような気がします。
それから何年か経ったある日、子どもが急にこんな話をしました。
「ずっと前に、学校行きたくないって言ったことあったでしょ」
「前の日に、先生にうるさいって言われて怒られたんだよね」
「でも、うるさかったのは隣の子で、ぼく何にもしゃべってなかったんだよね」
「もう過ぎたことだからどうでもいいんだけど……」
その話を聞いて、私は何も言えませんでした。
あのとき、私はどう対応すればよかったのでしょうか。
――これは以前、保護者さんから聞いた話です。
勘違いで怒られる……
誤解されて気まずくなる……
これ、大人の世界でもあるあるですよね。
というわけで今回は、
『勘違いで先生に怒られたら』親バージョンをお送りします。
子ども視点はこちら↓
子どもが勘違いで先生に怒られたら、親はどうしたらいいのでしょうか?
1,まずは「否定せずに」聞く
「先生に勘違いされて怒られた…」
こんな話を切り出されるあなたは、子どもにとても信頼されています。
あなたなら「聞いてくれる」から、子どもが話してくれるのですから。
まずは、子どもの気持ちをそのまま受け止めて、否定せずに聞いてください。
意見を求められない限りは、こちらの意見を言う必要はないと思います。
2,親の意見を伝える
子どもには子どもの世界がありますから、「否定せずに聞く」までできれば親の仕事は終わりなのかもしれません。
でも、子どもがアドバイスを求めているなら、自分の意見を伝えてください。
ぼくのおすすめは、子ども自身が「先生にちゃんと言い返すこと」です。
「言い返す」というと強い言葉に聞こえますが、やり方を間違えなければ丸く収まるはずです。
(※そのままお子さんにリンクを送ってくださっても可。口頭で伝えるより冷静になれるかもしれません)
3,先生と話し合うときに心がけること
子どもが深く傷ついていたり、その後も先生の勘違いが続いていたら、親が直接先生と話し合う必要があります。
子どもには、
「先生と話して、誤解を解いてこようと思うんだ」
と少し余白がある伝え方をするのがいいと思います。
「先生と相談してもいい?」
と子どもに主導権を委ねると、多くの子どもは「そんなことしなくていい!」と答えますし、
「先生にひとこと言ってくる!」
と抗議の姿勢を見せると、ますます先生に嫌われるのではと子どもは不安になります。
「今の状況よりよくなるように、大人同士で話し合ってくるね」と安心させてあげてください。
また、話し合った結果、先生に誤解があったことがわかっても、先生を責めないようにしましょう。
目的は“先生に勝つ”ことではなく、“誤解を解く”ことです。
・感情的にならないこと
・謝罪を求めないこと
・目的は誤解を解くこと
この3つを意識すれば、先生との対話はきっとうまくいきます。
勘違いで先生に怒られたら――
お子さんにとってはつらい出来事ですが、視点を変えれば「理不尽なことにどう向き合うか」を学ぶ貴重な機会にもなります。
「あなたはまったく悪くない。むしろ最高!」
「でも、もし次に同じことがあったら、勇気を出して“そうじゃないです”って言ってみよう」
そう伝えてあげてください。
勘違いは誰にでも起こります。
大事なのは、そのあとどう向き合うかです。
この壁を乗り越えれば、親子のキズナは今以上に深まります。
あなたはどう乗り越えますか?
あなたが選んだ道を、心より応援しています。
以上、
『勘違いで先生に怒られたら(親バージョン)』
のブログでした。
【おまけ①】
前半のエピソードはプライバシー配慮のため、実際に聞いたお話を一部改編しています
【おまけ②】
ようやく肉離れの快復の兆しが見えてきました。
(GW中に子どもとキャッチボールしている途中で負傷しました)
心配してくださったみなさん、もう大丈夫!
ありがとうございます!
↓『勘違いで先生に怒られたら』シリーズ
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勉強は青春だ!!
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まずは一緒に勉強を楽しみましょう♪
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