【最終話】記憶の改ざんとあいまいな桜の話【大人になったら大人になるって誰が決めたの?】【第5話】

今日もトレッペブログを読みに来てくださってありがとうございます!

今回は、記憶の改ざんの話をさせてください。

どうやらこれは推理小説だったようです。

 

 

【この連載について☆彡】

トレッペブログを読んでくださってありがとうございます。本連載はトレッペ(というか教室長うつみ)の自己紹介ブログです。あまり学習塾らしくない内容ですが、トレッペをどんな思いで設立したのかを日記風に書かせていただきました。さて、いよいよこのシリーズも今回で最終回となりました。ここまでついてきてくださった方、心より感謝いたします。あなたに幸あれ!

 

 

 

みなさんは子どもの頃の写真をどれくらい持っていますか?

 

 

うちは父が失踪したときに実家を売り飛ばしてしまったので、ほとんどありません。

とくに父と一緒に写った写真なんて、たった一枚残っているだけです。

 

 

それはぼくが一歳のときの写真です。

基本ヘラヘラしているぼくですが、この写真だけはブチ切れた顔で写っています。

こんな小さなころから嫌ってたのかと驚かされる写真です。

ぼくと父は中学一年生のときから口を聞かなくなり、その後父は家を出ていきました。

 

 

そんな父のことで、ぼくはあえて考えないようにしてきたことがありました。

 

 

それは、父を嫌いな理由でした。

父を嫌っていたのは確実なのですが、その理由については見て見ぬふりをしていました。

 

 

それは、父を嫌う理由が、じつは『ない』からです。

 

 

 

 

 

ところでみなさんには、幼い頃の記憶がありますか?

いちばん古い記憶は何歳のときのものですか?

 

 

ぼくは、自分の一番古い記憶は一歳のときのものだとずっと思っていました。

 

 

それはこんな記憶です。

母親がお風呂に入っているときにあかちゃんのぼくが泣き出して、父親があやしもせずぼくを風呂の前に放置したという記憶です。

当時の家のお風呂は家の外の離れにありました。だからぼくは暗闇の中、外に放り出されて一人で泣いていました。

 

 

ですがこの記憶は”偽の記憶”です。

大人になってから、ぼくはこの記憶がおかしいことに気づきました。

 

 

何がおかしいかというと、”視点”です。

この記憶はぼくの視点ではなく、まるで物語のように全体を俯瞰する形で残っているのです。

 

 

そしてぼくは、このお風呂の話を、昔話のようにさんざん母に聞かされていたことを思い出しました。

母に聞いた話を、自分の記憶とずっと勘違いしていたことに気づきました。

 

 

 

では本当の一番古い記憶は何なのか?

たぶんそれは、三歳の頃になります。

 

 

その日ぼくは母に「おまえは父親にそっくりだ」と怒鳴られました。

その後で母は弟を連れて出ていきました。

ぼくも連れていってほしかったのですが、「おまえはそっくりなお父さんと仲良く暮らせばいい」といって置いていかれました。

おそらくこれが、一番古い記憶です。

 

 

うちの家では、母が実家に帰るというイベントは何度もありました。

父と母がどっちが悪いかのはわかりませんが、子どものときのぼくは父が一方的に悪いと思い込んでいました。

そう思い込むようになったのはたぶん、母に嫌われたくなかったからでした。

 

 

 

 

 

ぼくには、父を嫌う理由がありませんでした。

つまりぼくは、「母が父を嫌っているから」父を嫌っていました。

もっというと、母に嫌われないように父を嫌っていました。

 

 

これがはじまり、ぼく視点の、うちの家族が1°ズレてしまった始まりです。

 

 

 

父と母の不仲以外は、幼少期のぼくは至ってふつうの環境で育ちました。

いや、どちらかというと恵まれた環境だったのかもしれません。

 

 

ただ、1°。

 

 

分度器で測るとたった1°だけ、ぼくの家族はズレていました。

 

 

分度器のたった1°の差でも、1メートル先では約1.8センチのズレが生じます。

10メートル先では18センチ。

100メートル先で180センチ。

1キロ先で18メートル。

 

 

こうして大人になるまで1°ズレた道を歩いて、気がつけばそこにはキングボンビーがいました。

 

 

 

母と初めてこの話をしたのは、二十年近く前の今日、4月11日でした。

「おまえのことを私の持ち物だとおもっていた。本当にすまなかった」

 

 

その翌日母は亡くなりました。

この言葉が母が残した最後の言葉となりました。

 

 

桜はまだ残っていたような気がしますが、あれはぼくの視点なのか、あるいは全体を俯瞰する物語の視点なのか。

ぼくの記憶の中では今もあいまいな桜が咲いています。

 

 

 

おしまい

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

長いブログを読んでくださってありがとうございました!

「うちの家はこうだったからみなさんもこうした方がいい」

とか教訓的な部分は省略しました。

ここまで読んでくださった方に説教するのはおかしいですもんね(笑)

 

 

ただ、この世界のどこかにいる昔の、ぼく、母、父のような人に伝わればうれしいなと思って書きました。

このブログでは、こんな人間がトレッペをやっているんだな~と伝わればそれでOKです。

(でもこれで離れる人もいるかもな~ それは困ったな~(笑))

 

 

その後ぼくは、47都道府県すべてを見て回って、ここ多摩市に住むことを決め、トレッペを作りました。

だからこの地とトレッペは、ぼくにとって約束の地であり楽園であります。

 

 

あらためて【大人になったら大人になるって誰が決めたの?】を読んでくださってありがとうございました。

あなたに幸あれ!

 

 



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