日本一長いトンネルで死にかけた話【大人になったら大人になるって誰が決めたの?】【第3話】

今日もトレッペブログを読みに来てくださってありがとうございます!

今回は、親に反抗したばかりに日本一長いトンネルで死にかけた話をさせてください。

 

 

 

【この連載について☆彡】

トレッペブログを読んでくださってありがとうございます。本連載はトレッペの自己紹介ブログです。あまり学習塾らしくない内容ですが、トレッペをどんな思いで設立したのかを日記風に書かせていただきました。もちろんブログは読者様あってこそのものですから極端にアクセス数が落ちれば打ち切ります。できる限り続けていきたいと考えていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

これはぼくが大学に入る直前、高校3年生最後の春の話です。

 

 

その日、ぼくは父の車の後部座席にいました。

兵庫の実家から関東まで約10時間、二人だけで高速道路を走っていました。

 

 

岐阜県にさしかかる頃、父が話しかけてきました。

 

 

「これから長いトンネルに入るぞ」

「おまえが生まれてから見た中で、一番でかいトンネルだ」

「日本一長いトンネルだぞ」

「でもな、トンネルは息止めなあかんからしんどいんや」

「次のパーキングエリアで食べるもん買っとくか」

 

 

後部座席のぼくはそんな父を無視して窓の外を眺めていました。

中学に入ってから父と話せなくなって、それはこの時もずっと続いていました。

 

 

「トンネルが長い!」

「すごいぞ!」

「びっくりするぞ!」

 

 

返事をしないぼくに父は続けます。

それはまるで、今のぼくじゃなくて小学生のぼくに語りかけているように聞こえました。

 

 

トンネル直前のパーキングエリアは、売店もレストランもなく、トイレと自動販売機だけの簡素なものでした。

妙に空いていて、トラックは停まっていたような気がしますが人の気配はまったくありませんでした。

 

 

「カップラーメンくらいしかなさそうやな。一緒に買いにいこか」

「……そうか、来んか」

 

 

「…………」

 

 

「じゃあお金置いとくから好きなもん買うてこい」

そういうと運転席のドアが閉まりました。

 

 

ぼくは父が行ったと思って、振り返りました。

すると、父がまだそこにいてビックリしました。

 

 

「あとな、このカバン、後ろのトランクに入れといてくれ」

父は肩掛けのカバンをかけたまま運転していて、傍で見ていても運転しにくそうに見えました。

父は提げていたカバンをお金の横に置くと、今度は本当に車を後にしました。

 

 

「…………」

 

 

……トンネルか。

いつもなら丸無視を決め込むのですが、このときのぼくは気まぐれを起こしました。

 

 

日本一長いトンネル!?

何それ! めっちゃ気になる!!

 

 

気分が高揚していたぼくは、言いつけ通り父のカバンをトランクに入れることにしました。

父のカバンを手に取って、ぼくは運転席に回り込みました。

 

 

たしかこの辺をさわっていたような。

ぼくは父の行動を思い出しながら、トランクを空けるレバーを探しました。

でも、それらしきものはありません。

 

 

おかしいな……。

父子の会話なく育ったぼくには車の構造なんてわかりません。

何がどうなっているかわからないままぼくはあるレバーを引きました。

 

 

ガコっ

 

 

車の外から音が聞こえました。

当たりかっ!

 

 

ぼくは車の後ろ側、トランクへ向かいます。

でも――

 

 

……あれ?

……空いていない?

 

 

たしかに何かが開く音が聞こえたんですが、トランクリッドは開いていません。

なぜだ?

もうワンアクション必要なのか?

どこかにボタンとかあるのか?

ああでもない、こうでもないと悩んでいるうちに、トイレから出てくる父の姿が見えました。

 

 

ぼくはあわててカバンを戻し、何事もなかったかのように後部座席に座り直しました。

 

 

戻ってきた父は、無言でカバンを手に取りました。

何もやっていないぼくを責めることはありませんでした。

 

 

「じゃあ行こか」

「何にも買わんかったんやな」

 

 

 

運転席に戻った父はそういってハンドルを握りました。

 

 

「一応パンもあったから、おまえの分も買うてきたで」

「ああ、そういやお菓子もあっ――」

 

 

バンっっっっ!!!!!!!!!

 

 

車を走らせたその瞬間、いきなり視界が真っ暗になりました。

 

 

「うお!!!!」

父が急ブレーキを踏みました。

 

 

「何だっ!?」

思わずぼくも叫びました。

 

 

きゅるきゅると派手な音を立てて車が止まります。

 

 

……何だ?

 

 

……何がおこったんだ!?

 

 

気がつくと、フロントガラスの前のボンネットがが全開に開いていました。

 

 

……どういうこと?

 

 

……まったく意味がわからん

 

 

しばらくは、ぼくも父も声を発することもできませんでした。

時間が経ち、落ち着いた父がこういいました。

 

 

「おまえなあ、おれを嫌いなんはええけどここまですることないやろ……」

「おまえも死んでまうんやぞ……」

 

 

なるほど。ぼくがさっき引いたレバーは、ボンネットの方だったのです。

それから、目的地まで父は一度も口を開きませんでした。

 

 

 

以上、『日本一長いトンネルで死にかけた話』でした。

 

 

 

 

高校三年生のぼくは、トランクの一つも開けられないあほでした。

そして、最初はほんの1°ほどだった家族の歪みも、命の危険に脅かされるほど大きくなっていました。

 

 

そのままうちの家族はバラバラになってしまいましたが、まだ間に合う家庭もあるはず。

生きていれば修復できる!

 

 

そんな方々の力になれればと、ぼくはこの仕事をやっています。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

 

 

 

つづく→導かれし者たち、そして御祓いへ【大人になったら大人になるって誰が決めたの?】【第4話】

 

 

 

※あのときのトンネルは、岐阜県の恵那山トンネルだったと思います。

月日が流れ日本一長いトンネルは、日本六位となってしまいました。



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